珪化木

《星の巡り~珪化木~》【藝展−GEI・TEN−】動画

《星の巡り~珪化木~》作品について

私達と共に夢を追いかけて下さる㈱クオリアート様の熱きコンシェルジュ瀬川仁さん。26歳✨
瀬川仁さんと作品の前で
瀬川仁さんと作品の前で
瀬川さんが、珪化木の作品について語って下さった内容が忘れられず。個人的には少し恥ずかしいのですが、本当に素晴らしいので是非紹介させて下さい。
 瀬川さん記
《星の巡り~珪化木~》について
 
《星の巡り~珪化木~》は、珪化木の美しさを際立たせたものであり自然界や地球の悠久の時を感じさせる意欲作です。
 
自然界に自生する樹木の多くは、長い年月をかけて大きく育ちの雄大な姿は、多くの芸術家が心を引かれ描いたモチーフの1つでした
樹木の成長記録を表す年輪は、時間の流れを視覚化しているものです。また木の生きた年月を永遠に止めた化石である珪化木は地球誕生から連綿と続く自然の営みを垣間見せてくれる、興味深い題材と言えるでしょう。
一方写真技術は、止まることの無い時の一瞬を切り取って、記録として残すことを目的とした人類の発明であり、私たちの日常になくてはならないツールです
 
一見交わることのないこの2つを出逢わせ作品としたのが《星の巡り~珪化木~》でした。
自然界により生みだされ悠久の時間を内包する珪化木と、時を切り取る写真という、異なる「時間へのアプローチ」を融合することに成功したのが、銀河のような美しい世界を写した星の巡り~珪化木~なのです。

また、この作品を語るに「珪化木」の成り立ちにも言及しなければならないでしょう。

つまり、珪化木は木と鉱物、有機物と無機物によって成立しているという点です。

近年、人類による自然破壊や汚染などの環境問題は語るまでもございません。

都市部においては雑草や古建物の劣化等、自然が人間社会内部において、問題に発展するケースも増えてきております。

まさに、現代という時間は、自然と人間社会との境界があいまいとなり双方にとって問題となっている世界にあるのです。

 

そのような現代という時間において、「珪化木」は年輪や割れ目という「自然」がその原型を保ったまま鉱石、無機物となり、調和のとれた美しい物体として完成しました。

これこそが、「木」(有機体)と「鉱物」(無機物)ひいては、自然」(有機体)と「人間社会」(無機物)の目指すべき形の一つといえるでしょう。

この2点において、人間界が創造した技術である写真と、自然界が創造した奇跡である珪化木に注目した本作は、人類と地球が共存するべく目指す、あるべき「宇宙」を表しているように私には見えるのです。

(2021.12.13)

星の巡り〜珪化木〜

星の巡り〜珪化木〜

 

感覚で捉えている私は、頂いたご感想にクラクラしてしまいますが(//∇//)、個人個人が持っている「得意な事」が違うからこそ、共鳴して生まれるものがある事に、今回も感銘いたしました。
これもきっと、瀬川さんとのコラボなのだな〜✨

コラボと言えば、和紙プリントは、滋賀の高居紙機さまが✨
掛軸の表装は、京表具・翠芳堂さまが✨

実は会場でお二方がバッタリだったのですが、和気あいあいと盛り上がっていらっしゃいまして。。。
愛情を込めて皆で作り上げた作品の前で。
書家の美穂さん、京都の織元「立野矢」さんもいらして。

その空間が温かすぎて。凄く幸せだな〜と嬉しさを噛みしめておりました。

最後に、藝展主催者さま、清水寺さま、私たち出展作家、お越し下さった方も、お越しいただけなかった方にも。すべての皆樣へ

国内展終了を祝して、展示会の動画を贈ります✨

皆様大変ありがとうございました。
お疲れ様でした・:*+..:+

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2021.12.15.
Machiko